アルミのロウ付けが難しい理由とは?難易度の高い接合加工は当社にお任せください

アルミ 難しい 接合加工 加工事例

アルミのロウ付けが難しい理由を解説いたします

アルミのロウ付けは難しい加工であり、その難易度の高さから対応できる加工会社は限られています。弊社にも「断られてしまった」とお困りになり、ご相談いただくケースも少なくありません。

なぜアルミのロウ付けは難しいとされているのでしょうか。その理由にはアルミという素材の性質、そしてロウ付けの加工方法が関わってきます。

このコラムでは難しい加工のひとつ「アルミのロウ付け」をテーマに、ロウ付けの基本的な知識、そしてアルミのロウ付けが難しいといわれる理由について、東京都大田区の金属加工会社である小池製作所が解説します。

モノづくりの参考にしていただき、アルミのロウ付けに関する課題がございましたら、小池製作所までお気軽にご相談ください。

アルミのロウ付けについて

アルミのロウ付けが難しいとされる理由に触れる前に、ロウ付けの基本的な情報をご紹介します。

ロウ付けとは金属同士を接合させる加工方法です。

アルミ 難しい 加工イメージ

母材(接合される側の素材)よりも融点が低い非鉄金属(もしくは合金)を溶加材(ロウ材)として使用し、接合させる方法です。ロウ付けの他に、ロウ接と表現されることもあります。

母材を溶かすことなく接合でき、隙間にロウ材がしっかりと入り込むため、気密性の高い接合が可能です。

アルミ 難しい 接合 技術

このような特徴があるため、薄板やパイプ、微細な部品などの接合の他、母材の変形が認められない場合に適した加工方法といえます。実際の用途として、ヒートシンク水冷筐体などで活用されている技術です。

ロウ材の種類

ロウ材には、一般的に以下の金属があります。

  1. 銀ロウ(「銀」「亜鉛」「銅」の合金)
  2. 銅・黄銅ロウ(黄銅は「銅」と「亜鉛」の合金)
  3. リン銅ロウ
  4. アルミロウ

部品や製品に求められる機能性(強度、耐熱性、導電性、耐食性 等)に適したロウ材を選択します。

弊社では「銀ロウ」、「アルミロウ」を使用した加工に対応しております。用途やご要望に適したロウ材のご提案も可能ですので、お気軽にご相談ください。

アルミのロウ付けが難しい理由について

アルミのロウ付けが難しいとされる理由は、「アルミとロウ材の融点」にあります。

アルミ 難しい 加熱 溶ける

アルミは約660℃と、他の金属と比べると融点が低い金属です。同じく融点が低いことで知られる真鍮は約900から940℃ですので、アルミの融点の低さを感じ取っていただけるのではないでしょうか。

アルミのロウ付けは、母材とロウ材の融点が非常に近いため、接合時に母材も溶けてしまいやすいのです。

アルミ 難しい 溶ける

このためロウ付けの際には厳密な温度管理が重要であり、さらに手作業の場合は高度な技術が必要となります。

この点が、アルミのロウ付けが難しいとされる理由であり、対応できる加工会社が限定される理由といえるでしょう。

小池製作所はアルミのロウ付けに対応いたします

小池製作所は、アルミのロウ付けに対応しております。

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弊社では巧みな技術を持つ職人が在籍しており、アルミのような高度な技術が要求されるロウ付けを得意としております。多品種少量を職人の手で丁寧に加工し、高品質な仕上がりにてご納品いたします。

また、ロウ付けだけでなく、加工後の水密検査や導波管の電波測定にも対応しておりますので、加工後の測定のご相談も承ります。

近年、難易度の高い溶接加工やロウ付けに対応できる加工会社は減少傾向にありますが、弊社には熟練の職人がおり、若手の職人への技術継承にも力を入れております。安定した受注体制を整えておりますので、長期にわたってお任せいただけます。

アルミをはじめ、難易度の高い素材のロウ付けで課題がありましたら、まずはお気軽に弊社までご相談ください。

ロウ付けの加工実績

アルミのロウ付けの加工実績について、一部の事例をご紹介します。

●アルミフロート

アルミ 難しい 加工事例 実績

板厚1mmの浮き(フロート)をロウ付けし、液体の水位を計測する用途であったため、密封構造にして製作いたしました。

母材がアルミ、それも板厚が1mmと大変薄く、ロウ付けによって穴が開きやすいため難易度の高いご依頼でした
何度も漏れ試験(90℃のお湯の中に入れ、水泡の有無で密封性を確認する試験)を実施し、5回目で成功しました。

アルミのロウ付けは難しいため、対応できる加工会社が見つからず大変お困りでしたが、弊社で対応できることに非常に喜んでいただきました。品質にもご満足いただき、お役に立つことができたことに、社員一同大きな喜びを感じました。

●アルミ製 導波管

導波管は電波の伝送として使われる部品のことです。電波漏洩を防ぐため、導波管の密封性は重要であり、ロウ付けは適した加工方法です。
弊社ではアルミ製導波管のロウ付けの実績が多数ございます。

●ロボット(指先)

アルミ 難しい 加工事例 実績

真鍮の板に銅のバネ、そして真鍮の丸棒をロウ付けいたしました。母材に影響を与えることなく、しっかりと接合いたしました

他にも多数の実績がございます。「こんな部品のロウ付けはできる?」このようなお問い合わせも大歓迎です。お気軽にご相談ください。

アルミのロウ付け・溶接は小池製作所にご相談ください

アルミのロウ付け、溶接は小池製作所にお任せください!

今回はアルミのロウ付けが難しいとされている理由についてご紹介しました。アルミは融点が低いため、加工の際に厳しい温度管理や技術力が求められることから、難しいといわれています。

ロウ付けに限らず、アルミは溶接においても難易度の高い素材ですが、弊社には熟練の溶接工が在席しており、難易度の高い接合加工に対応しております

「加工が難しいと言われて断られてしまった」
「難しいから対応できる加工会社がなかなか見つからない」

このようなことでお困りでしたら、是非一度、小池製作所までご相談ください!

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