アルミの曲げ加工で割れを防ぐ方法を解説!原因や材質の選び方も紹介

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アルミの曲げ加工で割れを防ぐ3つの方法

アルミの曲げ加工で割れが発生するリスクは、設計段階での条件設定や、実際の加工時の対応によって大きく変わります。

同じ材質や板厚であっても、曲げ方や下処理の違いによって、割れが起こりやすくなったり、発生しにくくなったりするのです。

そのため、割れを防ぐには、設計時と加工時の両方で適切な対策をとることが欠かせません。

ここからは、アルミの曲げ加工で割れを防ぐ3つの方法として、板厚に適した曲げRの設定、圧延方向を考慮した設計、エッジ処理やバリ取りについて解説します。

板厚に適した曲げRを設定する

アルミの曲げ加工で割れを防ぐには、使用する材質や板厚に合わせて適切な曲げRを設定することが大切です。

一般的な目安として、板厚の1倍以上の曲げRを確保することで、割れのリスクを抑えやすくなります。

加工の条件を検討する際は、図面上の曲げRが板厚に対して無理のない数値になっているかを、事前に確認しておくとよいでしょう。

曲げRを小さく設定するほど、曲げ部分の外側に位置する材料表面に引張応力(材料を引き伸ばす力)が集中しやすくなり、クラックや割れの発生リスクが高まります。

圧延方向を考慮して曲げ加工を行う

アルミの曲げ加工で割れを防ぐには、加工前に材料の圧延方向(アルミをローラーで延ばしたときの流れの向き)を確認しましょう。

一般的に、圧延方向に対して曲げ線が直角になるように設計した方が、平行に曲げる場合よりも割れにくい傾向があります。

そのため、可能であれば圧延方向に対して曲げ線が直角になるよう、図面の段階で検討することが大切です。

製品の形状の都合でどうしても圧延方向と平行に曲げる必要がある場合は、曲げRを大きめに設定することで、割れのリスクを抑えられます。

エッジ処理やバリ取りを行う

アルミの曲げ加工で割れを防ぐには、加工前に面取りなどのエッジ処理や、バリ取りを行っておくことが有効です。
エッジ処理やバリ取りは手作業による研磨や専用機械による処理などの方法があり、いずれも切断面やエッジを滑らかに整えることを目的としています。

これは、アルミ板の切断面に残るバリや微小な傷があると、その部分に応力(材料の内部に生じる力)が集中しやすくなり、曲げ加工時の割れを引き起こす原因になるためです。

エッジ処理やバリ取りによってあらかじめこうした箇所を取り除いておくことで、応力の集中を防ぎ、クラックや割れのリスクを低減できます。

小池製作所では、設計から加工、検査までを一貫してサポートしております。割れのリスクを抑えた製品づくりについて、まずはお気軽にご相談ください。

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アルミの曲げ加工で割れが起こる原因

アルミは加工性に優れた金属ですが、加工の条件や材料の状態によっては割れが発生することがあります。これまでに紹介したアルミの割れ対策も、こうした原因に対処するためのものです。

アルミの割れの代表的な原因としては、曲げRを小さくしすぎて応力が集中すること、圧延方向と曲げ方向の組み合わせが適していないこと、アルミの材質や硬度が加工内容に合っていないことの3つが挙げられます。

ここからは、それぞれがどのようなメカニズムで割れを引き起こすのかを確認しましょう。

曲げRが小さすぎると応力が集中するため

アルミに限らず曲げ加工では、曲げ部分の外側に位置する材料が引き伸ばされ、内側は圧縮されている状態です。

このとき、曲げRが小さいほど、より狭い範囲で材料を大きく変形させることになるため、外側にかかる引張応力は大きくなります。

この引張応力が材料の耐えられる範囲を超えると、まず曲げ部分の表面にクラックが発生し、さらに進行すると破断に至ることがあります。

つまり、曲げRを小さく設定することは、材料の変形量を局所的に増やし、割れの起点となる応力を生み出す直接的な原因となるのです。

圧延方向と曲げ方向の関係によって割れやすくなるため

アルミ板は、製造時にローラーで圧力をかけながら薄く延ばす、圧延の工程を経て作られます。
この工程によって材料内部の結晶組織が一方向に伸び、方向性を持つようになります。これが圧延方向です。

曲げ線が圧延方向と平行になる場合、この結晶組織の流れに沿って亀裂が進みやすくなるため、材料への負担が大きくなり、割れが発生しやすくなります。

一方、曲げ線が圧延方向に対して直角になる場合は、組織の流れを断ち切るように力がかかるため、亀裂が進みにくくなります。これが、圧延方向と曲げ方向の関係によって割れやすさが変わる理由です。

アルミの材質や硬度が曲げ加工に適していないため

アルミは合金の種類によって強度や伸びやすさが異なり、それぞれ曲げ加工性が変わります。

純アルミ系のA1100はやわらかく伸びやすいため曲げ加工に適していますが、強度は比較的低い材料です。
A5052は、強度と加工性のバランスに優れており、板金加工で広く使われています。
A6061は熱処理によって高い強度を発揮できる材質です。一方で強度が高い分だけ延性が低下し、曲げ加工時に割れが発生しやすくなる場合があります。

さらに、同じ合金であっても、加工硬化によって強度を高めたH材のような調質状態では、材料が変形しにくくなっているため、曲げ加工時に割れが発生しやすいのが特徴です。

このように、割れやすさは合金の種類と調質状態の両方に左右されるため、用途に適した材質を選ぶ必要があります。

曲げ加工を施しても割れにくいアルミの選び方

曲げ加工に適したアルミを選ぶ際は、合金の種類と調質状態の両方の視点から、やわらかく変形しやすいものを選ぶとよいでしょう。

曲げ加工では材料が大きく変形するため、硬く変形しにくい材質よりも、やわらかく伸びやすい材質の方が割れを抑えやすい傾向があります。

具体的な合金としては、やわらかく加工性に優れたA1100や、強度と加工性のバランスがよいA5052が、曲げ加工に向いた代表的な材料です。

また、同じ合金であっても、焼なましによってやわらかくなったO材は伸びやすく曲げ加工に適している一方、加工硬化によって強度を高めたH材は変形しにくいため、曲げ加工には不向きな場合があります。

アルミの曲げ加工の割れ対策は小池製作所にお任せください

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アルミの曲げ加工で割れを防ぐには、曲げRの設定や圧延方向、材質の特性など、さまざまな要素を考慮する必要があります。

小池製作所では、アルミ材の種類や板厚、使用目的などを確認したうえで、適した加工方法や材料のご提案が可能です。
設計段階での検討から、加工、仕上がりの検査まで一貫した体制でサポートしておりますので、安心してお任せいただけます。

アルミの曲げ加工の際に起こる割れでお困りの際は、お気軽に小池製作所へご相談ください。

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