アルミ縞板の曲げ加工とは?加工の種類や業者依頼のポイントを解説

アルミ縞板 曲げ加工 小池製作所社屋

アルミ縞板の主な曲げ加工の種類

アルミ縞板とは、表面に滑り止め用の凹凸(縞模様)を施したアルミ板です。軽量で耐食性に優れていることから、階段・床材・車両部材・工場設備など幅広い用途で使用されています。
身近なアルミ縞板の活用事例として、バスのステップ部分やトラックの荷台などが代表的です。

アルミ縞板は曲げ加工にも対応しており、用途に応じてL字曲げ・コの字曲げ・Z曲げなどの方法が用いられます。

ここからは、それぞれの加工方法や特徴、主な用途について確認していきましょう。

L字曲げ加工:直角に1回曲げる基本の曲げ加工

L字曲げ加工は、アルミ縞板を1回折り曲げて、断面を「L」字状に成形する代表的な方法です。シンプルな構造ながら汎用性が高く、端部の保護や見切り材として幅広く使用されています。

用途としては、階段の滑り止め、床面の段差の見切り、トラック荷台や車両部材の角部保護などが代表的です。
アルミ縞板の凹凸による滑り止め効果と、L字形状による保護機能を同時に確保できるため、安全性や耐久性が求められる現場で多く採用されています。

また、1回の曲げ加工で製作できるためコストを抑えやすく、施工や交換がしやすい点もL字曲げ加工の特徴です。

コの字曲げ加工:強度や固定性が必要な用途向け

コの字曲げ加工とは、アルミ縞板を2回曲げて断面を「コ」の字状に成形する方法です。内側に空間を確保できるため、設備や部材を覆うように取り付けやすく、機械設備周辺の保護カバーや配管カバー・車両の荷台の部材・工場設備のガードなどに幅広く採用されています。

カバーとして衝撃や汚れから保護しやすい点に加え、外観を整えたい場面に適しているのも特徴です。
L字曲げと比べて形状が安定しやすく、対象物を包み込むように設置できるため、保護材やカバー材として広く活用されています。

Z曲げ加工:段差形状を作れる曲げ加工方法

Z曲げ加工とは、アルミ縞板を2回折り曲げて断面をアルファベットの「Z」字状に成形する方法です。L字曲げやコの字曲げとは異なり、曲げた後の部材に段差を設けられるため、高さや取り付け位置を調整する用途で活用されています。

例えば、隣り合う部材同士の高さを合わせたい場合や、壁面・機械設備・車両などへ部材を取り付けたい場合に使用されるのが一般的です。
段差を活かして異なる位置の部材同士を接続できるため、L字曲げやコの字曲げでは対応が難しい段差や位置調整にも適用できます。

このように、アルミ縞板は曲げ加工の方法によって用途や機能が変わるため、使用目的に合わせて適切な形状を選ぶことが大切です。

小池製作所では、アルミ縞板の用途や設置環境に合わせて最適な形状とサイズを設計し、加工まで一貫して対応しています。まずはお気軽にご相談ください。

 

アルミ縞板の曲げ加工を依頼する際に伝えるべき内容

アルミ縞板の曲げ加工を依頼する際は、どこを基準に寸法を指定するのかを明確に伝えることが大切です。

例えば、「L字の外寸100×50mm」と指定する場合と、「曲げの内側の寸法を100×50mm」と指定する場合では、板厚の分だけ完成後のサイズが変わります。
また、「コの字の内幅300mm」と伝える場合も、内寸なのか外寸なのかによって仕上がり寸法が異なるため、図面や寸法基準を明確にしておきましょう。

さらに、アルミ縞板は用途によって縞目の方向や表裏を指定することが大切です。

例えば、階段の滑り止めとして使用する場合は、設置後の見た目や使用環境を考慮して縞目方向を指定することがあります。一方、カバーや保護の用途で使用する場合は、縞目の向きや表裏によって見た目の印象が変わるため、外観を重視するのであれば事前に指定しておくと安心です。

用途や使用環境まで具体的に伝えることで、業者が最適な加工方法を判断しやすくなり、寸法の間違いや仕上がりの認識違いを防ぎやすくなります。

アルミ縞板 曲げ加工 金属の計測

アルミ縞板の曲げ加工の手順

アルミ縞板の曲げ加工は、材料の確認、機械のセットアップ、曲げ加工、検査という手順で進めるのが一般的です。

まず、材質や板厚、縞目の方向などを確認し、加工内容に合わせた準備を行います。その後、ベンダー(板金用の曲げ加工機)を使用して曲げ加工を行うのが基本の流れです。

アルミ縞板は表面に凹凸があるため、通常の平板に比べて金型との当たり方の影響を受けやすく、曲げの角度や仕上がり寸法にわずかな差が出ることがあります。そのため、各工程での確認作業が欠かせません。

また、アルミは材質や条件によっては曲げ加工の際に割れや傷が発生する場合があるため、材料の特性を理解したうえでアルミ縞板の曲げ加工を行うことが大切です。

ここからは、板金加工で広く用いられる、ベンダーを使ったアルミ縞板の曲げ加工の手順について、順を追って解説します。

アルミ縞板の材料と寸法の確認を行う

加工の前に、以下の項目を確認します。

  • 板厚・材質(アルミ合金の種類)
  • 寸法(外寸・内寸・基準位置)
  • 曲げの方向・箇所
  • 縞目の向き・表裏の指定

アルミ縞板は表面に凹凸があるため、曲げの位置や方向の指定が曖昧だと、仕上がり寸法や見た目に影響が出かねません。

また、縞目の方向や曲げ線の取り方によっては、完成後の見た目や取り付け方向が意図と異なる仕上がりになることがあるため、事前に指定しておくことが大切です。

さらに、表裏の指定を誤ると、想定していた面とは異なる側が表に出てしまい、見た目の質感や仕上がりの印象が変わることがあるため注意する必要があります。

アルミは材質によって硬さや伸びやすさが異なるため、材質を確認することも仕上がりに影響する大切な工程です。加工の前には、図面作成や設計段階も含めて、使用目的や条件を整理しておきましょう。

ベンダーを使用してアルミ縞板を曲げ加工する

材料の確認が完了したら、ベンダーを使用してアルミ縞板の曲げ加工を行います。

ベンダー加工とは、V字状の開口を持つ下金型(ダイ)と上金型(パンチ)の間にアルミ縞板をセットし、パンチで押し込むことで曲げを行う加工方法です。

使用する金型の形状やV幅によって、曲げRや仕上がりの角度が変わるため、板厚・材質・曲げ角度に応じた金型選びが重要になります。

また、アルミはスプリングバック(加工後に元の形へ戻ろうとする現象)が起こりやすいため、目標の角度よりもやや強めに曲げて、どのくらい戻るかを見込みながら調整することが必要です。

加工後は、角度・寸法・外観を確認し、必要に応じて調整を行いながら仕上げていきます。

アルミ縞板の曲げ加工が難しい理由と対処法

アルミ縞板の曲げ加工が難しいといわれる理由として、板厚・材質・表面の凹凸によって加工の条件が変わりやすい点が挙げられます。

特に縞板は表面に凹凸があるため、通常の平板と違って金型との接触が部分的になりやすい点が特徴です。このため、力のかかり方が均一にならず、加工時の条件のわずかな違いが仕上がりに影響する場合があります。

また、アルミで発生しやすいスプリングバックも、角度ズレや寸法ズレの原因のひとつです。

仕上がりのばらつきを抑えるには、材料や板厚に合わせた適切な金型選びや曲げRの設定を行う必要があります。加工後は角度や寸法を確認し、必要に応じて微調整を行うことが仕上がりの精度を安定させる大切なポイントです。

アルミ縞板 曲げ加工 小池製作所の製作実績

アルミ縞板の曲げ加工は小池製作所にご相談ください

アルミ縞板の曲げ加工は、使用する環境や寸法によって適した加工方法が変わるため、事前に十分検討することが大切です。経験のあるスタッフが仕様を確認することで、設計段階での見落としやオーダーミスを防ぎやすくなります。

小池製作所では、使用する環境や寸法、加工の条件を事前に確認したうえで、加工の可否や最適な方法の提案が可能です。また、他社で対応が難しいと判断された加工についても対応できる場合がございます。

アルミ縞板の曲げ加工をご検討の際は、まずはお気軽に小池製作所へご相談ください。

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